始 改 伝輔師匠お披露目 浅草演芸ホール

2014年、私がこの世界に入って、初めてお会いした兄さん(先輩)が、古今亭 始(はじめ)兄さんでした。その始兄さんが真打に昇進、伝輔(でんすけ)となり、先日そのお披露目興行のお手伝いへ行ってきました!

私の任務は撮影係。

兄さんから「市寿はセンスが良いから」と任せて頂きました。

この言葉は感慨深いのです。見習いのときに私は千円のリュックを背負っていました。噺家とくに見習い前座は貧乏で、良いものなんて持ってないほうが良いという感覚でいたので、最安値のペラペラのリュックを背負っていたんです。

それを兄さんが見て、

「そんなダサいリュック背負ってちゃダメだよ」

と小言を言ってくれたんです。

それからすぐ、まともな、値段でいうと10倍はするリュックに変えたものです。

あの日の「ダサい」が今日の「センスがいい」に変わった、それがとても嬉しかったです。

兄さん、ありがとうございます!

おめでたいお披露目はまだまだ続きます!